山中千尋 Happy-Go-Lucky(限定盤)
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山中千尋 Happy-Go-Lucky
Available to purchase from our US store.昨年はメジャー・デビュー20周年、そして今年は音楽キャリア25周年。2年連続のアニバーサリー・イヤーを迎えているピアニスト、山中千尋の勢いが止まらない。
昨年9月にコンピレーション・アルバム『Best 2005 – 2025』、10月にニュー・レコーディング『Ooh-La-La』をリリースしたのも記憶に新しいところだが、本日9月30日には最新作の『Happy-Go-Lucky』(楽天家という意味)がリリースされた。“感謝の気持ちを忘れず、肩ひじ張らずに音楽を続けていきたい”と語る山中に話をきいた。
「この言葉はデューク・エリントンの曲のタイトルにもありますが(「Happy-Go-Lucky Local」)、よく使うフレーズでもあるので、その意味の通り受け止めていただければと思います。お客様が、“何か面白そう”とか“どんな曲が収録されているんだろう”と興味を持っていただけたら嬉しいですね。選曲に関しては、いろいろ録って並べてみたなかから、最終候補を10曲に絞りました」
楽曲が作られた年代も、作曲者の出身地もさまざまだが、すべてが「山中千尋ならではのタッチ」で解釈されているソングブックといえばいいだろうか。中でも異彩を放つのが、マーカス・ミラーやクリス・ボッティのバンドで来日したことがある気鋭キーボード奏者、“J3PO”ことジュリアン・ポラックの作品。「Silver Lining」(希望の光)という曲名も、『Happy-Go-Lucky』というアルバム・タイトルとシンクロする。
「メンバーのヨシやジョンに“面白くて、新しくて、私のテイストからはかけ離れてないもの”とレパートリーを相談した時に、この曲が候補にあがりました。さっそく聴いてみたところ、とても自分の心に響いて・・・・。“一目惚れ”という言葉がありますが、この曲に関しては“一聴惚れ”でしたね。シンプルな中に心の落ち着く良い感じがあるんです。ジュリアンは話題の人ですし、彼のヴォイシングやリズムはとても勉強になりました。ジャズは、まさに変化している途中ですから、新しいボキャブラリーを自分の方から取りに行って学んでいくことも大切だと思っています」
レコーディングはヨシ・ワキ(b)、ジョン・デイヴィス(ds)との、鉄壁のニューヨーク・トリオによって行われた。
「このトリオに関しては、一応私がリーダーですが、ヨシもジョンもいろんな意見を出してくれて、本当に“3人で演奏している”という実感や面白さがあります。「Blue in Green」は数少ない音で、祈るような気持で弾きたかったのですが、その気持ちを汲んでくれました。また「Living Time Event V」のような楽曲は、私がこういうタイプのものを好きだということをよく知っているので、フルに盛り上げてくれました。ジョージ・ラッセル、ビル・エヴァンス、マイルス・デイヴィスは離しがたい関係だと思いますので、今回、この2曲を続けてアルバムに収めました。
「Beverly」はファースト・アルバム(『Living Without Friday』)の1曲目に入っていたオリジナルですが、ニューヨーク・トリオで演奏するレコーディングを残したかったこと、サブスクなどで私の音楽を知った新しいリスナー、海外のリスナーにこの曲がどういう風に聴かれるのだろうかという関心から、久しぶりに録音しました。演奏するごとに“予期せぬ展開が待っている”という気持ちになりますので、まったく新しいヴァージョンとして聴いていただけるのではないかと思います。曲名はビバリーヒルズではなくて、私がブルックリンに住んでいた通りの名前にちなんでいます」
山中自身を含む、ピアニストの書いた楽曲がふんだんに収められているのも当アルバムの特徴だろう。しかも、つい口ずさみたくなるような旋律を持つナンバーが並ぶ。
「キース・ジャレットの「Memories of Tomorrow」は『ケルン・コンサート』でレコーディングされる前にトリオで弾いた音源がありまして、イントロがついているヴァージョンなど、いろんなアレンジが残っています。その雰囲気も大事にしながら演奏しました。キースは本当にいろんなスタイルに取り組んでいるミュージシャンで、しかも、美しいメロディが降ってくるのは本当にすごいと思います。小さい頃、モーツァルトの楽曲などを演奏していたともききますし、確かにモーツァルトみたいな雰囲気のものも彼の作品にはありますね。
ブラジル音楽に関しては、あのグルーヴが大好きですし、メロディが切なくなっていく裏でコード進行が不思議な展開をするところも魅力的だと思います。バークリー音大ではギタリストのシコ・ピニェイロと知り合いましたし、トニーニョ・オルタの作風や、パット・メセニーの中にあるブラジル音楽の要素にも惹かれてきました。「Choro」を作曲したアミルトン・ゴドイは、私の大好きなイリアーヌ・イリアスの先生でした。この楽曲は以前から知っていて、いつか演奏してみたいと思っていたのですが、レコーディングに際してアミルトンの演奏する「Choro」を改めて聴いて、どんな風にリズムを決めているか、どんな風に楽器を歌わせているか、改めて勉強した感じです。イリアーヌが書いた「Impulsive」は、私のライヴでは速めのテンポで演奏することが多いんですが、今回は皆さんにゆっくり聴いてもらえたらと思い、ちょっとテンポを落としています」
カーラ・ブレイ作の「Lawns」では、究極まで音数をそぎ落としたアプローチが印象的だ。カーラの自作自演が収められた『Sextet』は、山中のフェイヴァリット・アルバムのひとつであるという。
「「Lawns」はとてもシンプルな楽曲で、だからこそ、演奏するにはとても難しいというところはありますね。つい余分なものを詰め込みすぎて、何か言いたくなってしまうようなアプローチをしがちになることもありますが、そこにある沈黙の大切さ、言わないことを心に秘めておくことを重視したほうがいい演奏になる場合も多いです。この「Lawns」はジョンが帰ってしまった後、ヨシとのデュオで録音しましたが、改めて難しい曲だと思いましたね。でもそこを、自分を信じて、演奏していくしかないというかという感じでした。後からジョンのドラムを重ねたり、3人でもう一回やり直すこともできたかもしれませんが、ベースとのデュオでいいんじゃないかという感じです。カーラ・ブレイの音楽性は本当に豊かです。誰にも弾けないピアノ・タッチで、キース・ジャレットに通じるメロディアスな要素も持っています。「Lawns」にしても、広い視野で音楽を見ているような感じです。Gメジャーのコードから始まって、草原の中にいるような感じで、歌心がとても大きいんです」
ラテン風味も感じられる解釈が施されたクリスマス・ソング「Jingle Bells」のあとに、夏の歌である「Summertime」が登場する曲順にも、なんともいえないユーモラスなひねりがある。どちらも物語性に富むアレンジが印象的だ。
「「Jingle Bells」の演奏は個人的な体験に基づいています。私は12月26日生まれなので、クリスマスと誕生日を一緒にされることが多くて、“どうせ私は祝ってもらえないんだ”とトラウマになって、本当にこの季節がイヤだったんです。ただ、それでも『Happy-Go-Lucky』じゃないですけど、何か続けていればいいことがあるからという気持ちで、このアレンジになりました。「Summertime」はこのアレンジで何度もライヴで演奏してきましたが、原曲は最初のほうで
ずーっと同じコードが続いていて、重たい感じがしますので、それを“夏の夜が涼しくなっていく”みたいな感じでコードを変化させていく。夏が疾走していく感じです」
『Happy-Go-Lucky』のリリース・ツアーは、10月15日&16日のブルーノート東京公演から開始。新作からの楽曲の数々を、ライヴでも愉しみたい。
■山中千尋 プロフィール
ニューヨークを拠点に世界で活躍する女性ジャズ・ピアニスト。ダイナミズムと超絶技巧、ジャズの伝統と斬新なアレンジを併せ持ち、初の日本女性ジャズ・ピアニストとしてデッカレーベルと契約し全米デビュー。
世界の主なジャズ・フェスティバルや、カーネギー・ホール、ケネディー・センター、リンカーン・センターなどにも出演。米ダウンビート紙、英ガーディアン紙でも絶賛を受ける。NHK交響楽団、群馬交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団との共演も多数。
25年6月には中国・上海、北京での公演を実施。7月の名門ジャズ・クラブ、ロンドン・ロニー・スコットでの公演はソールド・アウトの人気だった。26年7月には、イタリアのリッチョーネ・サマージャズに出演し、ソールド・アウトだった。
第23回日本ゴールドディスク大賞、スイングジャーナル誌ジャズディスク大賞、NISSAN PRESENTS JAZZ JAPAN AWARDなど権威ある賞を多数受賞。
■ニュー・アルバム『Happy-Go-Lucky』リリース情報
山中千尋『Happy-Go-Lucky』
2026年9月30日発売
【通常盤】UCCJ-2264 SHM-CD ¥3,520(税込)
【限定盤】UCCJ-9267 UHQ-CD+DVD ¥4,730 (税込)
山中千尋 Happy-Go-Lucky
Available to purchase from our US store.
山中千尋 Happy-Go-Lucky(限定盤)
Available to purchase from our US store.収録内容:
1. Memories of Tomorrow (Keith Jarrett)
2. Choro (Amilton Godoy)
3. Lawns (Carla Bley)
4. Beverly (Chihiro Yamanaka)
5. Blue in Green (Bill Evans/ Miles Davis)
6. Living Time Event V (George Russell)
7. Silver Lining (Julian “J3PO” Pollack)
8. Jingle Bells (James Lord Pierpont)
9. Impulsive (Eliane Elias)
10. Summertime (George Gershwin)
パーソネル:
Chihiro Yamanaka: Piano, Keyboard
Yoshi Waki: Bass
John Davis: Drums
プロデュース:山中千尋
マスタリング:スティーヴ・ファローン
〇初回限定盤DVD収録内容
2023年9月28日、いわき芸術文化交流館アリオス小劇場で開催された、アルバム『Dolce Vita』発売記念「山中千尋 ニューヨーク・トリオ・ツアー2023」より収録。
Impulsive
To S
Beauty And The Beast
Dolce Vita
Andata~Yagibushi
山中千尋(p)
Yoshi Waki(b)
John Davis(ds)
■『Carry On』(2024年作品)、『Ooh-La-La』(2025年作品)待望のLP化
山中千尋LP『Carry On』
2026年9月30日発売
UCJJ-9064 ¥4,950 (tax in)
山中千尋 Carry On (LP)
Available to purchase from our US store.Side A
1. Moon River (Henry Mancini)
2. Carry On (Chihiro Yamanaka)
3. Tempus Fugit (Bud Powell)
4. Ai Shiteru, Ai Shitenai (Ryuichi Sakamoto)
5. Hallucinations (Bud Powell)
Side B
1. Un Poco Loco (Bud Powell)
2. The Horizon (Chihiro Yamanaka)
3. Sunflower (Henry Mancini)
4. Stride (Chihiro Yamanaka)
5. Oblivion (Bud Powell)
山中千尋LP『Ooh-La-La』
2026年9月30日発売
UCJJ-9065 ¥4,950 (tax in)
山中千尋 Ooh-La-La (LP)
Available to purchase from our US store.Side A
1 .Curumim (Cesar Camargo Mariano)
2. Desafinado (Antonio Carlos Jobim)
3. You Are The Sunshine Of My Life (Stevie Wonder)
4. Vera Cruz (Milton Nascimento)
Side B
1. Marionette (Lars Jansson)
2. The Girl From Ipanema (Antonio Carlos Jobim)
3. Piyo The Little Bird (Chihiro Yamanaka)
4. Sneakers Blues (Kyohei Tsutsumi)
5. Tristeza (Haroldo Lobo)
■グッズ(トートバッグ)情報
CHIHIRO YAMANAKA TOTE BAG
PROZ-8018 ¥3,300 (tax in)
山中千尋 CHIHIRO YAMANAKA TOTE BAG
Available to purchase from our US store.
■購入者特典情報
◇EVERYTHING JAZZ STORE
☆直筆サインプレゼント企画
①CD(限定盤)購入特典:直筆サイン入りカード
②LP(『Carry On』)購入特典:直筆サイン入りカード
③LP(『Ooh-La-La』)購入特典:直筆サイン入りカード
◇アマゾン
CD購入特典:メガジャケ
CD+トートバッグ購入特典:メガジャケ+アクリルキーホルダー
◇全国主要CDショップ
CD購入特典:オリジナル・クリアファイル
※特典は先着となり、なくなり次第終了となります。また期間が設定されている特典もあります。予めご了承ください。
■ニュー・アルバム『Happy-Go-Lucky』発売記念 山中千尋 ニューヨーク・トリオ・ツアー2026
10月15日(木)、16日(金) 東京・ブルーノート東京
10月17日(土) 大阪・ロイヤルホース
10月18日(日) 名古屋・スターアイズ
10月19日(月) 富山・富山県民会館
山中千尋(p)
Yoshi Waki(b)
John Davis(ds)
