とは言え、1960年代半ば以降、主要なジャズ・アーティストたちが、明らかにスピリチュアルな音や思想と本質的に結びついた音楽を作り始めたのは事実であり、その潮流は今日に至るまで、後続の世代のアーティストたちに影響を与え続けている。

ジョン&アリス・コルトレーン

その基盤となる作品は、疑いなくジョン・コルトレーンの傑作『至上の愛』である。1964年末、深い内省の時期に録音されたこの作品は、神への献身的な捧げものとして構想された、極めて個人的であると同時に、当時のアフリカ系アメリカ人アーティストたちが経験していた、新たな自己表現やアイデンティティのあり方を模索する動きの反映でもあった。コルトレーンにとってこの作品は魔瓶の蓋を開けるようなもので、それ以降、彼の音楽はフリー・ジャズとの激しい接近を深めながら、より明確にスピリチュアルな方向性を帯びて行く。1965年に録音された『オム』は、インド諸宗教において中心的な意味を持つ聖なる音および象徴にちなんで名付けられ、冒頭には『バガヴァッド・ギーター』からの詠唱による朗読を聴くことができる。

1967年にコルトレーンが亡くなった後、彼に近かったミュージシャンたちは、病める人類を癒すべく非西洋の音や哲学を探求する、深く精神的な音楽を創り出すという彼の使命を継承しようと試みた。その筆頭が、彼の未亡人でピアニスト兼ハープ奏者のアリス・コルトレーンであった。インドの導師、スワミ・サッチダナンダ師の信奉者であった彼女は、60年代後半から70年代初頭にかけて、ヒンドゥー教ヴェーダの宗教的伝統の影響を強めた一連のアルバムを発表した。1971年の作品『ジャーニー・イン・サッチダナンダ』は、後にスピリチュアル・ジャズと呼ばれることになる音楽の不滅のベンチマークとして今なお位置づけられている。深く瞑想的で、インドのタンプーラが生み出す持続音の響きに包まれ、原初的なベースのヴァンプを中心に構築されている。

1970年代

スピリチュアル・ジャズのもう一つの重要な礎は、ジョン・コルトレーンの最後のバンドで演奏したサックス奏者ファラオ・サンダースの作品に見出せる。『カーマ』(1969年)―その中心曲「ザ・クリエイター・ハズ・ア・マスター・プラン」―や『イジフォ・ザム』(1969年録音)といったアルバムは、フリー・ジャズとインド・アフリカ音楽の影響を受けた深いグルーヴを融合させ、心の奥底から湧き上がる霊的渇望を率直に宣言した作品であった。後者のアルバム収録曲「Prince of Peace」では、ボーカリストのレオン・トーマスが「Hum-Allah」という反復されるリリカルなフレーズを歌い込み、この強烈な音楽的混淆にスーフィズムの神秘性というレイヤーを付け加えている。明確な言葉による訴えがなくとも、1970年代に入ってサンダースが録音した『テンビ』(1971年)などの楽器中心のアルバム群は、広がりのあるグルーヴに無垢なまでの宇宙的驚異感を吹き込み、スピリチュアル・ジャズの雛形として今日なお機能している。このサウンドは、サンダースの共同制作者であるピアニスト、ロニー・リストン・スミスによって、この10年間を通じてさらに発展させられた。

Pharoah Sanders - Karma

ファラオ・サンダース カーマ

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1970年代初頭、インドの精神的指導者シュリ・チンモイの信奉者である英国人ギタリスト、ジョン・マクラフリンはサンスクリット名「マハヴィシュヌ」を名乗り、深い精神性を込めた音楽表現へと精力的に取り組んだ。1971年のアルバム『マイ・ゴールズ・ビヨンド』には、アリス・コルトレーンの同時期の探求と見事に呼応する2つの長尺トラック(「Peace 1」と「Peace 2」)が収録されている。これらはインド音楽の形式と、穏やかにうねる開放的なジャズ・ジャムを融合させたものだ。彼が後に結成したジャズ・ロックの巨擘マハヴィシュヌ・オーケストラは、スピリチュアル・ジャズの従来概念からはやや外れる存在かもしれない。しかし、ヴァイオリニストのL・シャンカールらインド古典音楽の演奏家たちとの協働によるプロジェクト、シャクティにおいては、きわめて献身的な音楽が産み出された。1975年のセルフ・タイトル作『シャクティ・ウィズ・ジョン・マクラフリン』に収められた「What Need Have I for This–What Need Have I for That–I Am Dancing at the Feet of My Lord–All Is Bliss–All Is Bliss」という楽曲は、その長大なタイトル自体が、マクラフリンの動機を雄弁に物語っている。

ここで、一般にはスピリチュアル・ジャズの正典に含められることは少ないものの、録音史上でも屈指の激烈なスピリチュアル宣言を残した先駆的音楽家として、フリー・ジャズの開拓者であるテナー・サックス奏者のアルバート・アイラーにも触れておくべきであろう。『Spiritual Unity』、『Spirits Rejoice』、『Holy Spirit』といった作品名は、彼の苛烈かつ爆発的な音楽を根底で支えていた黙示録的な霊的ヴィジョンの存在を如実に証言している。

Albert Ayler / Love Cry

アルバート・アイラー ラヴ・クライ

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実際、アイラーとジョン・コルトレーンの革新以来、多くのフリージャズは包括的な霊性への燃えるような感覚を深く宿し続けている。超越瞑想の長年の実践者であるサックス奏者デヴィッド・S・ウェアは、2012年の死去前に『Great Bliss』(1991年)や『Renunciation』(2007年)といったアルバムを発表している。ベーシストのウィリアム・パーカーによる『Double Sunrise Over Neptune』(2007年)は、北・西アフリカの楽器や、サンギータ・バンディオパディヤイによるインド音楽の影響を受けたヴォーカルをフィーチャーした、グルーヴ感豊かな大作であり、マクラフリンやアリス・コルトレーンの作品と並べて語ることができる一枚である。今日では、若きテナー・サックス奏者ゾー・アンバがその伝統を受け継いでいる。ヒンドゥー教の不二一元論(アドヴァイタ・ヴェーダーンタ)の熱心な実践者である彼女の、アイラー以降の系譜に連なる灼熱のサウンドは、2025年作『Sun』などに聴かれるように強烈な渇望に満ち、響き渡る。それは彼女自身が「創造主を探し、発見すること」と語る音楽的探求なのである。

スピリチュアル・ジャズの現在


21世紀においても、スピリチュアル・ジャズの遺産を掘り下げ、再検証するアーティストは後を絶たない。ある者にとってそれは、源流へと立ち返ることを意味する。過去15年ほどの間に、英国のテナー・サックス奏者、ナット・バーチャルは、2022年作『Spiritual Progressions』などを通じて、1960年代半ばのジョン・コルトレーンのサウンドと誠実さに直結する、深いモード・ジャズを創出する存在として評価を確立してきた。同様のヴァイブは、若きアメリカ人サックス奏者、アイザイア・コリアーが2021年作『Cosmic Transitions』において、より奔放で爆発的なエネルギーと共に追求している。

一方で、アリス・コルトレーンやファラオ・サンダースが切り拓いたサウンドが、今なお強い磁力を放ち続けていることも見逃せない。英国のトランペッター、マシュー・ハルソールもまた超越瞑想の長年の実践者であり、2015年にザ・ゴンドワナ・オーケストラと録音したシングルにおいて、アリス・コルトレーンの「ジャーニー・イン・サッチダナンダ」を寸分の狂いもない敬虔さでカヴァーし、クラシックなスピリチュアル・ジャズの精髄を丹念に掘り下げてみせた。さらに、彼がマンチェスターを拠点に主宰するゴンドワナ・レコーズは、同様の志向を持つ英国のアーティストたちの拠点となっている。サックス/フルート奏者、チップ・ウィッカムの2025年作『The Eternal Now』は、アルバム『テンビ』期のファラオ・サンダースに敬意を表した内容である。同様に、リーズを拠点とするエインシェント・インフィニティ・オーケストラの2025年作『It’s Always About Love』では、ハープ、ツイン・ダブルベース、弦、リード、各種パーカッションを擁する15人編成が、ファラオ・サンダースやアリス・コルトレーンに影響を受けた歓喜に満ちたサウンドを産み出している。

さらに、マクラフリンのシャクティのサウンドも、ロンドンとラホールを拠点とするジャウビ(Jaubi)によって21世紀的に刷新されている。若きイギリス人のジャズ・ミュージシャンと、サーランギー、タブラといった伝統楽器を操る南アジア古典音楽家たちを結集したこのグループは、2024年作『A Sound Heart』において、ストリート感覚に富んだエレクトリック・ジャズと、海原のように広がる瞑想的ムードを融合させた。そのタイトルはクルアーンの一節に着想を得たものであり、「Raga Bairagi Todi」を含むその内容は、聴き手を深く陶然とさせるものである。

シャバカ
シャバカ。写真:atibaphoto。
ジョシュ・ジョンソン、ネイト・マーセロー、カルロス・ニーニョ(オープンネス・トリオ)
オープンネス・トリオ。写真:トッド・ウィーバー。

そして、このジャンルはなお、拡張を続けている。イギリスのサックス奏者、シャバカ・ハッチングスが南アフリカの音楽家たちと取り組んだプロジェクト――シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ名義による2016年作『Wisdom of the Elders』に聴かれる――は、強靭なベース・グルーヴとアフリカ的要素を備えた、奥行きのあるジャズを提示した。一方で、近年は日本の尺八をはじめとする多種多様なフルート演奏に専念する方向へと舵を切り、2023年作『Afrikan Culture』のような作品において、ニューエイジ音楽の温かく、霊性を貪欲に受け入れる衝動にも通じる、繊細で汎地球的なサウンドを切り拓いている。その一方、大西洋を挟んだアメリカ西海岸では、ロサンゼルスを拠点とするパーカッショニスト/プロデューサーのカルロス・ニーニョが、ニューエイジ的なヴァイブと、アンビエントな音響風景、さらにエレクトロ・アコースティックな即興演奏を結びつける可能性を掘り下げている。ギタリストのネイト・マーセロー、サックス奏者のジョシュ・ジョンソンと共に録音された、2025年にブルーノートからリリースされたアルバム『Openness Trio』は、その探究の最新形のひとつである。

探求は、今なお続いているのである。

Nate Mercereau, Josh Johnson, Carlos Niño / Openness Trio

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ダニエル・スパイサーはブライトン拠点とするライター、放送作家、詩人。The Wire、Jazzwise、Songlines、The Quietusなどに寄稿している。ドイツのフリージャズ界の伝説的存在であるペーター・ブロッツマンとトルコのサイケデリック音楽に関する著作がある。