世界を舞台に活躍を続けるピアニストの小曽根真が、ユニバーサル ミュージックの配給協力のもと、新たなジャズ・レーベル「Mo-Zone」を発足した。記念すべき第一弾作品は、小曽根のデビュー40周年を迎えた2023年に結成されたトリオ「TRiNFiNiTY (読み：トリンフィニティ)」のセカンド・アルバム『For Someone』で、2026年1月21日(水)にリリースされる。

小曽根真 TRiNFiNiTY
『For Someone』

「TRiNFiNiTY」は、小曽根と俳優の神野三鈴が主宰する次世代を担う若手音楽家のプロジェクト「From OZONE till Dawn」に所属するベースの小川晋平とドラムのきたいくにとを擁したトリオで、2024年1月にファースト・アルバム『TRiNFiNiTY』をリリース。以来、国内外で積極的に公演を重ねてきた。

今回のセカンド・アルバムは、2025年春のヨーロッパ・ツアー終了後に、ドイツ・ルートヴィヒスブルクのバウアー・スタジオにてレコーディングされた。小曽根にとって同スタジオは、80年代にゲイリー・バートンのECM作品(『Real Life Hits』、『Whiz Kids』)の録音で訪れた思い出の場所である。昨今の平和を揺るがす世界情勢に心を動かされた小曽根が、ひとりの人間として、音楽を通じて平和を強く願ったナンバーも含むメッセージ性の高い作品。4曲では親交の深いポーランドを代表するシンガー、アナ・マリア・ヨペックが参加(小曽根作品への参加は15年ぶり)し、圧巻の歌声を披露している。

アルバム・ジャケットの写真は、俳優/映画監督の斎藤工と映像ディレクターの小川弾が撮影を担当。アルバム発売に先がけて、小曽根真のオリジナル曲「ローリング・テイルズ」が本日配信となっている。

新レーベル「Mo-Zone」は、一期一会で即興で生みだされるストレートなジャズをコンセプトに、ジャズをベースに創られた⾳楽の制作をはじめ、国内外問わず新しい⾳楽家の発掘とアルバム・プロデュース、そして海外でのコンサートの制作・プロモートを活動の主旨にしている。同レーベルでは、今回の小曽根真TRiNFiNiTY『For Someone』を皮切りに、2月にはピアニスト・壷阪健登のニューヨーク録音の初のトリオ作品、3月には小曽根真率いるビッグ・バンド、No Name Horsesのメンバーであるトランペット奏者の岡崎好朗とサックス奏者の岡崎正典によるOkazaki Brothersの新作がラインナップされている(いずれもプロデュースは小曽根真が担当)。

　　　　　

【作品情報】

小曽根真 TRiNFiNiTY
『For Someone』

1. アントールド・ストーリーズ
2. ローリング・テイルズ
3. Wa (Peace / Ring)
4. バンドスカ (Polish Folk Song)
5. アンティル・ザット・ウォール・フォールズ
6. フォー・サムワン
7. パスヤ
8. パミルタジミー・オ・アノワル (Mind the Angels)
9. フレンズ
10. チェイシング・ザ・ホライゾン

小曽根真: Piano, Hamond Organ A-100
小川晋平: Bass
きたいくにと: Drums, Percussion
with
アナ・マリア・ヨペック: Vocals on 3, 4, 6, 8

★2025年4月30日～5月2日、ドイツ・ルートヴィヒスブルク、バウアー・スタジオにて録音

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_{ヘッダー画像：Photo ©Takumi Saitoh}