ソロ・ピアノでのライヴ演奏の可能性、概念をも大きく変え、現代音楽を代表する孤高のピアニスト、キース・ジャレットの代表作『ケルン・コンサート』のリリース50周年を記念して、『ケルン・コンサート50周年記念限定盤2LP』が12月12日に世界リリースされることが発表された。

『ケルン・コンサート』は、ケルン歌劇場でのキース・ジャレットの即興ソロ・コンサートの画期的な録音で、1975年のリリース以来、伝説的な地位を確立している。キース・ジャレットの象徴的なアルバムであり、その時代の重要な記録として、あらゆるジャンルのライヴ録音の中でもこれほど広く称賛されたものはほとんどない。1975年1月24日に録音され、同年11月30日に初リリースされたマンフレッド・アイヒャーがプロデュースを担当したECMレコードを代表する作品で、これまで世界で400万枚以上のセールスを記録しており、今なおベストセラーとなっている。

このコンサートは、ジャズ・ファンの学生が企画したものだったが、用意されたピアノはキース・ジャレットの指定したものではなかっただけはなく、調律さえされていなかったという。そんな中、数日間不眠が続いたことによる激しい背痛に悩まされていたキース・ジャレットはこのコンサートを中止すると一旦告げたものの、17歳の青年の説得を受け、最終的には深夜23時半にステージに上がったという。このアルバムの演奏と共にその背景のストーリーも感動を呼ぶものとなっている。

「キース・ジャレットのソロ演奏は音楽界において唯一無二の存在であり、『ケルン・コンサート』はその最も感動的で、最も雄弁な表現である」―ダウンビート誌(1976年)

「思う存分、豊かで強烈にメロディックなソロ即興演奏がここにある」 ―メロディ・メーカー誌、1975年

なお、ユニバーサル ミュージック・ストアでは、本作を対象期間にご予約/購入されたお客様から抽選で15名様に“『ケルン・コンサート』オフィシャルTシャツ(ドイツ製)”をプレゼントするといった応募特典施策が組まれているという。​ただし、商品は数に限りがあるため上限数に達し次第、販売を終了となるとのことで、ぜひ早めにチェックしよう。

      

■キース・ジャレット
キース・ジャレットのECMディスコグラフィーは、ソロ・インプロヴィゼーション、デュエット、トリオ、カルテット、オリジナル・コンポジション、マルチ・インストゥルメンタルでのベンチャー、クラシック・レパートリーの傑作、グレート・アメリカン・ソングブックの幅広い探求などを網羅している。このようにして、数十年の間に膨大で広く評価された作品群が生まれ、その多様性は録音音楽の世界では全くユニークなものとなっている。
ジャレットのECMとの関わりは、1971年11月、プロデューサーのマンフレート・アイヒャーとの間で、その後大きな影響力を持つことになるソロ・ピアノ・アルバム『フェイシング・ユー』 で初めてコラボレーションしたことに始まる。即興演奏家としてのキース・ジャレットの重要性はもはや強調する必要はないが、ニューヨーク・タイムズ紙のジョン・ロックウェルが言うように、彼は「第一級のクラシック・ピアニスト」でもある。”1980年代後半から、ジャレットは高い評価を得ている一連のクラシック録音をリリースすることでレパートリーを広げ、また多面的な作曲家として自作の作品も発表している。
2017年2月15日にニューヨークのカーネギー・ホールで行われたソロ・コンサートを最後に活動を休止、さらに、2018年に脳卒中を2回発症して麻痺状態となり、左半身が部分的に麻痺しており、ピアノ演奏に復帰できる可能性が低いことを明かしたが、ピアノを弾き続けている。

    

■商品情報
キース・ジャレット『ケルン・コンサート50周年記念限定盤2LP』(輸入)
品番:780-3132
12月2日世界同時リリース

⚫︎ ワン・プレス・オンリーの限定盤

⚫︎ デラックス仕様:高品質のチップオン・ゲイトフォールド仕様 ダブル・ヴァイナル

⚫︎ 8ページブックレット封入(英語・ドイツ語によるコンサートの背景が詳細に記されている新規ライナーノーツ+オリジナル写真と新規写真を掲載)

⚫︎ キース・ジャレット肖像アートプリント封入(印刷サイン入り)