編集部スタッフ5名が、クリスマスにぴったりなジャズ・アルバムを1枚ずつセレクトしました。定番の名盤から最新作まで、それぞれの「イチオシのクリスマス・ジャズ・アルバム」をご紹介します。
1. aron!『a cozy christmas』 (2025年作品)

「cozy pop(=居心地の良いポップス)」を掲げ、名門ヴァーヴ・レコードから今年デビューした22歳のジャズ・ポップ界の新星aron!。
彼がお届けするホリデーEP『a cozy christmas』は、冬の寒さを忘れさせ、家族や恋人との聖夜を彩る温かな一枚。
ジャズの伝統と現代的なポップ・センスを軽やかに融合させる彼は、本作でもノスタルジックかつ新鮮なサウンドを展開。フランク・シナトラの名曲をカバーしたり、イギリスのシンガー・ソングライターのHohnen Fordを迎えたデュエットを披露したり、聴きどころも満載。気取らない彼の歌声は、あなたの聖夜を“世界で一番リラックスできる場所”に変えてくれるでしょう。
aron! a cozy christmas
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2. エラ・フィッツジェラルド『エラ・ウィッシズ・ユー・ア・スウィンギング・クリスマス』(1960年作品)

「ジングル・ベル」や「サンタが街にやってくる」、「そりすべり」をなど誰もが知っているクリスマス・スタンダード曲がそろった一枚で、ホリデー・シーズンにぴったりです。
ジャケットもとてもかわいくお子さんと一緒に楽しむことができるのでおすすめとなっています。
エラ・フィッツジェラルド エラ・ウィッシズ・ユー・ア・スウィンギング・クリスマス
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3. ビング・クロスビー『ザット・クリスマス・フィーリング』 (1958年作品)

ビング・クロスビーといえば、ホリデー・シーズンの大定番『ホワイト・クリスマス』があまりにも有名ですが、こちらはそんな彼が残したもう1枚のクリスマス・アルバム。「赤鼻のトナカイ」や「サンタクロースがやってくる」、そして当時は”新曲”だったメル・トーメの「ザ・クリスマス・ソング」など、誰もが知っている曲を穏やかに歌い上げた、この時期にぴったりの1枚です。中でもアンドリュー・シスターズとの「クリスマスの12日間」はアルバムのハイライトとなっているので、ぜひチェックを。静かで暖かなジャケットも最高です。
ビング・クロスビー ザット・クリスマス・フィーリング
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4. ラムゼイ・ルイス・トリオ『サウンド・オブ・クリスマス』 (1961年作品)

『ジ・イン・クラウド』で知られるピアニスト、ラムゼイ・ルイスのクリスマス・アルバムはR&Bが好きな方にはきっと気に入ってもらえるはずです。「ウィンター・ワンダーランド」、「そりすべり」などクリスマス・スタンダードはもちろんのこと、一番楽しいトラックは「サンタクロースがやってくる」です!
クリスマス・ツリーを出して飾る準備をするときのBGMに流せば、楽しみながら仕事がはかどることでしょう。
ラムゼイ・ルイス・トリオ サウンド・オブ・クリスマス
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5. キース・ジャレット『メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー』 (1999年作品)

この作品は「クリスマス・アルバム」ではありませんが「クリスマス・プレゼント」です。
というのも、1998年12月の録音当時、慢性疲労症候群という難病で自宅療養中だったキース・ジャレットが、自分を支えてくれていた妻へのクリスマス・プレゼントとして録音した音源をまとめたものだからです。
その成り立ちを知った上でアルバムを聴くと、訥々としたタッチで美しいハーモニーを奏でるピアノが、静かな聖夜にとても似合います。
特にアイルランド民謡の「マイ・ワイルド・アイリッシュ・ローズ」は、キースから妻への、ささやかだけど愛のこもった花束のように聴こえます。
キース・ジャレット メロディ・アット・ナイト・ウィズ・ユー
Available to purchase from our US store.素敵なクリスマスをお過ごしください!
